manifest.jsonファイルとは

Chrome拡張機能を作るときに必要になる manifest.json(マニフェストファイル) について説明します。

このファイルは、Chrome拡張機能を開発する際に 必ず用意しなければならない重要なファイル です。

少し難しそうですが、これはプログラムそのものではなく、「この拡張機能は、こういう名前で、こういうことができますよ」といった基本情報が記載されているファイルです。

manifest.jsonファイルの例

百聞は一見に如かず。基本的な書き方を見てみましょう。

{
  "manifest_version": 3,
  "name": "初めての拡張機能",
  "version": "1.0.0",
  "description": "これはテスト用の拡張機能です。",
  "action": {
    "default_popup": "popup.html"
  }
}

それぞれの意味を解説します。

上記のコードに書かれている内容を、一つずつ解説します。

1. manifest_version: 3
「この拡張機能は最新のルール(バージョン3)で作られています」という宣言です。
ネット上の古い記事だとここが 2 になっていることがありますが、現在は 3 と書くのが必須です。

2.name
拡張機能の名前です。Chromeウェブストアや、ブラウザの管理画面に表示されます。

3.version
拡張機能のバージョン番号です。1.0 や 0.0.1 など、自由に決められます。
機能を更新して再公開するときは、この数字を大きくする必要があります。

4.description
拡張機能の「短い説明文」です。
「これは何をするツールなのか?」を132文字以内で簡潔に書きます。
ここに入力した文章は、Chromeウェブストアの検索結果や、ブラウザの拡張機能管理ページに表示されます。ユーザーがインストールするかどうかを決める大切なアピールポイントになります。

5.action
「アイコンをクリックした時」の振る舞いです。
“default_popup”: “popup.html” と書くことで、「クリックされたら popup.html という画面を表示してください」と指示しています。